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70歳までの就業機会確保で変わる定年後キャリア設計の実践法
- 公開日
- 2026年7月21日
- 読了時間
- 読了 5分

目次
- 70歳就業時代を支える制度の全体像
- 65歳以降も働く人が過去最高である理由
- 継続雇用と再雇用の賃金インパクト
- 5つの措置の特徴と選び方の軸
- 外部市場へ出る場合の求職環境
- 在職老齢年金改正を踏まえた収入設計
- まとめ
70歳就業時代を支える制度の全体像
高年齢者雇用安定法は65歳までの雇用確保を義務とし、70歳までの就業機会確保を努力義務としている。厚生労働省『高年齢者雇用状況等報告』(令和6年)によると、65歳までの雇用確保措置実施済み企業は99.9%に対し、70歳までの就業確保措置は31.9%で前年比2.2ポイント増加した。内訳は継続雇用制度25.6%、定年制の廃止3.9%、定年の引上げ2.4%、創業支援等措置0.1%であり、継続雇用への集中が構造として読み取れる。

65歳以降も働く人が過去最高である理由
内閣府『高齢社会白書』では労働力人口比率が65〜69歳で54.9%、70〜74歳で35.6%となり、いずれも上昇傾向にある。男性では65〜69歳の62.8%が就業しており、非正規比率も67.8%に達する。背景には健康寿命の延伸と人手不足による受け皿拡大がある。

継続雇用と再雇用の賃金インパクト
専門家知見として、労働政策研究・研修機構(JILPT)の報告書No.211では、定年延長を採用した企業の60代前半層の平均賃金は継続雇用企業より12.8%高いことが示されている。またパーソル総合研究所の調査では定年後再雇用者の約9割が年収減となり、全体平均で44.3%の低下が確認された。厚生労働省の集計でも再雇用時の減額率は「20%以上30%未満」が最多であり、賃金カーブの折れ曲がりを前提とした生活設計が必要だ。
| 措置形態 | 賃金面の特徴 |
|---|---|
| 定年延長 | 現行制度を延長し賃金維持度が高い |
| 勤務延長 | 15〜20%未満の減額が最多帯 |
| 再雇用 | 20〜30%未満の減額が最多帯 |
5つの措置の特徴と選び方の軸
70歳就業確保措置には①70歳までの定年引上げ②定年制の廃止③70歳までの継続雇用④業務委託契約⑤社会貢献事業従事の5類型がある。リクルートジョブズリサーチセンターの調査では、就労意欲のあるミドルシニアの7割強が継続雇用を希望し、「環境を変えたくない」52.6%が理由の上位だった。自社の措置内容と対象者基準、処遇水準を早めに確認することが選択の土台になる。
外部市場へ出る場合の求職環境
ハローワークの新規求職申込に占める60歳以上の割合は30.3%に達し、65歳以上の就職決定率は18.2%まで上昇した。2000年の6.9%から約3倍であり、シニア採用に前向きな企業が着実に増えている。経験領域を絞り込んだ職務経歴書と、管理職経験の再定義が再就職成功率を押し上げる。
在職老齢年金改正を踏まえた収入設計
在職老齢年金の支給停止基準額は令和8年4月から月51万円から65万円へ引き上げられた。賃金と老齢厚生年金の合計が基準以下なら年金満額を受けられるため、フルタイム継続の収入設計が組みやすくなっている。内閣府世論調査でも66〜70歳まで働きたい層が21.5%を占め、「年金額が減らないよう時間調整して働く」回答は44.4%に達する。

まとめ
70歳就業時代のキャリア設計は、制度把握、賃金インパクトの理解、外部市場価値の検証、年金込みの収入組立という順序で進めると判断漏れがない。自社措置が希望と合わない場合も、65歳以上の就職決定率上昇は外に出る選択肢を実用的なものに変えつつある。まずはキャリアアップAIで履歴書解析によるマッチ度と年収見込みを診断し、継続雇用か外部転職かの比較材料を揃えよう。


