Career Data

パパママ育休プラスと夫婦のキャリア|制度活用で両立する設計

公開日
2026年6月28日
読了時間
読了 5分
育児休業ワークライフバランスデータ分析
この記事のまとめ

パパ・ママ育休プラスは父母それぞれが子1歳2か月までの間に最長12か月ずつ育児休業を分割・交替で取得できる制度で、令和6年度雇用均等基本調査では男性取得率40.5%、産後パパ育休60.6%に達した。一方で末子6歳未満世帯の家事関連時間は妻448分に対し夫114分であり、共働きの83.1%が分担格差を実感する。2025年開始の出生後休業支援給付金と組み合わせれば、妻のキャリア断絶リスクを下げる設計が現実的になる。

目次

  1. パパママ育休プラスの制度骨格
  2. 男性育休取得率はどこまで上がったか
  3. 夫婦の家事分担と見えざる格差
  4. 給付金改正を織り込んだ収入設計
  5. まとめ

パパママ育休プラスの制度骨格

パパ・ママ育休プラスは、原則1歳までの子の育児休業について、父母が協力して1歳2か月まで延長しながら、父母それぞれが最長12か月ずつ取得できる仕組みである。父母が個別に申請するため交互や同時の取得が可能で、片方の取得状況に左右されない。あわせて令和7年10月からの法改正では、3歳までの子を持つ労働者が残業免除や時短勤務などの柔軟な働き方3選択措置を個別に請求できるようになった。

項目内容
取得期間子1歳2か月まで
取得者父母それぞれ最長12か月ずつ
取得方法分割・交替・同時が可能

出典: 厚生労働省「パパ・ママ育休プラス」特設サイト p.1(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/ikuji/plus/, 閲覧日2026-08-22)
出典: 厚生労働省 育児介護休業法改正資料(令和7年10月施行・柔軟な働き方3選択措置)(https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/content/contents/002018736.pdf, 閲覧日2026-08-22)

男性育休取得率はどこまで上がったか

厚生労働省『令和6年度雇用均等基本調査』によると、男性の育児休業取得率は40.5%となり、出産直後に取得する産後パパ育休に限れば60.6%である。政府は雇用保険制度の改正と併せて、令和12年度までに男性取得率85%という目標を掲げている。制度の入口は整いつつあり、残る課題は職場文化と家庭内の役割分担である。男性育休取得率の推移

出典: 厚生労働省『令和6年度雇用均等基本調査』p.1(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-r06.html, 閲覧日2026-08-22)
出典: 社会保険生活協同組合連合会メディア「男性育休取得率85%目標と制度改正」(https://media.shaho.co.jp/n/n968945472068, 閲覧日2026-08-22)

夫婦の家事分担と見えざる格差

総務省『令和3年社会生活基本調査』によると、末子が6歳未満の有業者の家事関連時間は妻448分に対し夫114分と約3.9倍の差がある。Job総研「2025年共働き意識調査」(n=442)では83.1%が家事育児分担の格差を実感し、67.2%が自分のキャリアへの影響を挙げた。JILPT『第2回子育て世帯全国調査』も父親の家事育児関与と妻側の評価・就業との関係を分析しており、分担の実態は専門家も妻のキャリアを左右する要因と位置づける。家事関連時間の男女差

出典: 総務省統計局『令和3年社会生活基本調査』p.1(https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/index.html, 閲覧日2026-08-22)
出典: パーソルキャリアJob総研「2025年共働き意識調査」n=442(https://jobsoken.jp/info/20250822/, 閲覧日2026-08-22)
出典: 労働政策研究・研修機構(JILPT)『第2回子育て世帯全国調査』調査シリーズNo.109 p.18(https://www.jil.go.jp/institute/research/2013/documents/0109.pdf, 閲覧日2026-08-22)

給付金改正を織り込んだ収入設計

経済面では2025年4月から「出生後休業支援給付金」が始まり、出産後28日は出産前の手取り水準とほぼ同額が支給される。従来の育児休業給付金は休業開始時賃金の67%、181日以降は50%であり、長期化ほど減収が進むため、夫婦で取得区間を分割すれば減収区間を分散できる。マイナビの調査(n=800)では妻の正社員としてのキャリア継続を理想と考える男性が約7割に達しており、夫が先頭で育休を取る設計には意向面での下地もある。育児休業給付金の支給率

出典: 厚生労働省「2025年4月から『出生後休業支援給付金』『育児時短就業給付金』が始まります」公式note p.1(https://mhlw-communication-gov.note.jp/n/n9c998733c92e, 閲覧日2026-08-22)
出典: 株式会社マイナビ「育児離職と育休の男女差実態調査」n=800(https://www.mynavi.jp/news/2025/05/post_48946.html, 閲覧日2026-08-22)

まとめ

パパママ育休プラスは父母それぞれが1歳2か月までの枠で最長12か月ずつ使え、男性取得率は40.5%と上昇局面にある。一方で家事分担には妻448分対夫114分という構造的な差が残り、共働きの83.1%が格差を実感している。制度・給付・職場環境の3点を揃えて夫婦で設計することが、妻のキャリア継続と家庭収入の安定を両立する現実解になる。

まずはキャリアアップAIで履歴書を解析し、育休明けの復職条件や市場価値を数値化したうえで、夫婦の育休計画に役立ててみてください。

キャリアアップAI

あなたも履歴書をAIに分析させてみませんか?

最短2分で、マッチ率・年収・勤務地つきの最適な求人を比較できます。完全無料。

おすすめ関連記事

← 記事一覧に戻る